英進の学習コラム

公立高校の入試の仕組み(群馬)

【群馬県】高校入試の「仕組み」と「心構え」徹底解説

群馬県の高校入試を目指す皆さん。2024年度から入試制度が大きく変わりました。それまでの「前期選抜」「後期選抜」の2回制が廃止され、1回の試験に一本化されたのです。
「チャンスが1回」になったこの一発勝負をどう乗り切るか。まずは群馬県の入試システムと、それに臨むための心構えをコンパクトに解説します。

  1. 群馬県高校入試の「仕組み」:ポイントは「一本化」
    合否は、主に以下の3つの資料を、各高校が定めた比重で総合的に評価して決定されます。

⬛ 合否の材料

  1. 学力検査
    ・ 国語、数学、社会、理科、英語(リスニング含む)の5教科。
    ・ 全県共通の問題で、基本的な知識と応用力が問われます。
  2. 面接・実技検査など
    ・ 多くの学校で面接(個人または集団)が実施されます。
    ・ スポーツや芸術系の学科・コースでは、専門の実技検査もあります。

⬛ 最重要ポイント:「調査書」と「学力検査」の比重

最も重要なのは、「調査書(内申点)」と「学力検査」の比重が、高校・学科によって異なることです。
例えば…

  • A高校(進学校): 調査書 4:学力検査 6 (当日点重視)
  • B高校(バランス型): 調査書 5:学力検査 5 (均等評価)
  • C高校(実業系): 調査書 6:学力検査 4 (内申点重視)
    自分のタイプと、志望校が求める学生像(=評価の比重)がマッチしているかを確認することが、志望校選びの第一歩となります。
  1. 受験生が持つべき「心構え」
    「一発勝負」のシステムを踏まえ、受験生が持つべき心構えは以下の3つです。

⬛ 心構え①:「入試は中1から始まっている」

「調査書(内申点)」が合否の大きな要素である以上、中1・中2の成績はすでに入試の「持ち点」の一部です。 「受験はまだ先」と思わず、目の前の授業、提出物、定期テストに誠実に取り組むことが、最大の入試対策となります。

⬛ 心構え②:「志望校の『比重』を研究せよ」

システムが一本化されたことで、志望校選びの重要性が増しました。 「自分は内申点は得意だが、本番のテストに弱い」のか、「内申点は不安だが、テストで逆転できる力がある」のか。 自分のタイプと、志望校が求める比重を冷静に分析し、戦略的に志望校を選ぶ視点が必要です。

⬛ 心構え③:「『苦手』から逃げない」

5教科の学力検査では、極端な苦手教科があると合計点で大きく足を引っ張ってしまいます。 入試が一発勝負になったため、「得意教科でカバーする」戦略にはリスクが伴います。全教科をバランスよく学習し、「大きな穴」を作らない安定感が合格の鍵です。

まとめ

群馬県の高校入試は「一発勝負」であり、中学3年間の「内申点」と当日の「学力検査」の総合力で決まります。日々の学習(内申点対策)と受験勉強(学力検査対策)のバランスを取り、着実に準備を進めていきましょう。

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