公立高校の入試の仕組み(栃木)
2025.11.27
【栃木県】高校入試の「仕組み」と「心構え」徹底解説 ※(新制度1期生・現中2向け)
栃木県の高校入試を目指す皆さん。特に現在(2025年11月時点)の中学2年生は、歴史的な転換点にいます。
なぜなら、皆さんが受験する「2027年度(令和9年度)入試」から、長年続いた「特色選抜」と「一般選抜」の2回制が廃止され、新しい選抜制度(一本化)がスタートするからです。
皆さんは「新制度の1期生」となります。前例のない入試にどう備えるべきか、その仕組みと心構えを解説します。
- 2027年度入試の「仕組み」:何がどう変わる?
最大の変更点は、「特色選抜(2月)」と「一般選抜(3月)」がなくなり、原則1回の選抜(一発勝負)になることです。
合否は、主に「調査書(内申点)」と「学力検査」の総合評価で決まりますが、新制度では「特色選抜」で評価されていた要素も加味されます。
⬛ 新制度の予想される評価軸
Ⅰ. 学力検査(5教科)
・これまでの一般選抜と同様、5教科の筆記試験が軸となります。
Ⅱ. 調査書(内申点)
・これも従来通り、中学1年からの成績が評価対象となる可能性が極めて高いです。
Ⅲ. 「個人の活動・意欲」の評価
・これが新制度のポイントです。
・廃止される特色選抜の代わりに、部活動、生徒会活動、資格、探究学習の成果などが、各高校の判断で評価資料に加えられる見込みです。
・一部の高校では、面接や小論文が重視される可能性もあります。
- 「新制度1期生」が持つべき心構え
前例(過去問や先輩のデータ)が完全には通用しないからこそ、基本に立ち返ることが重要です。
⬛ 心構え①:「一発勝負」の重みを知る
これまでの先輩は「特色でダメでも、一般がある」という戦略が取れました。しかし皆さんの代からは、その「お試し」や「保険」がなくなります。 当日の学力検査で確実に力を発揮するための準備と、後述する「持ち点」の確保が、よりシビアに求められます。
⬛ 心構え②:「中1からの内申点」が最強の武器
制度がどう変わろうと、栃木県が入試で「中学3年間の積み重ね」を重視する姿勢は変わらないでしょう。 特に新制度では、当日の学力検査と並ぶ「持ち点」として、中1・中2からの内申点の重要性がさらに増します。 中2の今からでも、授業態度、提出物、定期テストで評定を上げる努力が、自分を助ける最強の武器になります。
⬛ 心構え③:「勉強+α」を意識する
新制度では、勉強(5教科)以外の活動も評価対象になる見込みです。 「もうすぐ引退だから」と部活動の手を抜いたり、生徒会や委員会活動を疎かにしたりせず、「自分が中学時代に何を頑張ったのか」胸を張って言える経験を積んでおくことも、間接的な入試対策となります。
まとめ
「新制度の1期生」と聞くと不安になるかもしれませんが、やるべきことは変わりません。 ① 中1からの内申点を1点でも多く稼ぐこと。 ② 5教科の学力をバランスよく高めること。 この2つを徹底することが、どんな制度変更にも対応できる一番の近道です。